• ネットご予約
  • お問い合わせ
  • ツイッター
  • フェイスブック
ページ上部へ

頭痛とオステオパシー

今回は頭痛に対する一般的な事と、稀な危険な頭痛と一般的な頭痛と注意とオステオパシーが有効な頭痛と、当院の頭痛に対するアプローチを紹介します。

頭痛とは

頭痛とは頭部に感じる痛みです。脳の頭痛を感じる部分が神経の興奮を起こす事で感じる頭部の自覚痛です。
日本人の頭痛は全人口の約40%が経験しているとされます。

頭痛には1次性頭痛と2次性頭痛がある

一般的な頭痛は一次性頭痛と言う、病理が認めれず起こす頭痛で機能の異常である機能異常から生じる。
二次性頭痛は、頭の血管や筋緊張などの機能異常以外の原因から波及して起こる頭痛の事です。

ニ次性頭痛は頭痛薬の使い過ぎから起こる薬物乱用性頭痛も多く、それ以外に顎関節症から波及して起こるものもあります。またそれ以外のニ次性頭痛の中には、危険性の高い腫瘍や脳梗塞や脳出血や高血圧脳症や脳炎やクモ膜下出血や緑内障など、何らかの病理が原因で続発的に起こっている頭痛も含まれます。

一般的な大半の頭痛は一次性頭痛で頭痛の約9割がこの頭痛に属します。ニ次性頭痛は約1割でこの中のいくつかは危険な頭痛です。一次性頭痛全体とニ次性頭痛の中の一部の生命の危機に即関連する頭痛以外はオステオパシーは有益です。

頭痛のレッドフラック・・(レッドカード)

稀な頭痛の1割は危険なニ次性頭痛で、このニ次性頭痛の一部は危険な訳ですが、この病院に直ぐに行くべき類のニ次性頭痛には特徴的な症状があります、この危険な症状を頭痛のレッドフラック(赤旗)徴候と言います。
以下の兆候が頭痛のレッドフラックです、この様な症状がある場合は直ぐに病院に行って下さい。

・頭への外傷後の頭痛
・発熱・頚部の硬直を伴う
・急でとても激しい頭痛、経験した事の無い激しい頭痛
・痛みの程度と回数の頻度が増して行く悪化傾向の頭痛
・50歳以降での初の頭痛
・癌や免疫不全の病気のある(過去に起こしたも含む)方の頭痛
・言語障害や手足の麻痺や視力障害を伴う
・精神障害を伴う
・息んだり、体位の変化に伴う

一般的な頭痛の種類と概要

大半の一般的な頭痛は上記の様な頭痛の随伴症状はありません、この頭痛の9割を占める一次性頭痛は、様々な原因があります。以下その代表的な一次性頭痛を紹介します。

緊張型頭痛(筋緊張型頭痛)

頭痛の約5割を占める、最も多い頭痛です。年齢は20代〜40代が多く、男女比は1対2で女性に多い。痛みの頻度は月に1〜2回が多いが個人差がある。
数十分〜数日続く。痛みの程度は軽度から中程度。日常動作での痛みの悪化はない。月に1日〜14日この頭痛が起こる場合を反復性緊張型頭痛とし、月に15日異常起こる場合を慢性緊張型頭痛という。

症状
 ・頭部と頸部の左右共に重い圧迫感のある痛みが多い
 ・前頭部やコメカミの重い圧迫感のある痛み
 ・頭の圧迫感や締め付け感を伴う
 ・肩こりや首こりを伴う
 ・めまい感や浮遊感を伴い事がある。
 ・光過敏や音の過敏が伴う事がある

病態生理

頭頸部や顔面の構造の物理的な緊張が起こる。この緊張は身体的または精神的なストレスが原因で起こると推察される。この頭頸部や顔面の構造の緊張は頭蓋外血管のやや反射的収縮を引き起こす。
要因として、猫背やスマホ首の様な不良姿勢からの頭頸部の骨格筋の緊張やストレスから睡眠不足や不眠に成りやすく、その事から痛みを誘発抑える神経内分泌が減少し痛みを感じやすい状態に成り、更に交感神経を緊張させ血管収縮を引き起こし、酸素濃度が減少し老廃物の濃度が上がる事で、痛みの情報を脳に伝え、痛みを自覚する脳の領域の興奮が起こり、頭痛を自覚する。

片頭痛(血管機能性頭痛)

頭痛の中の約3割は片頭痛で、女性は男性の3.6倍この片頭痛を起こしやすい。頭痛の発症は10〜20代が多く、発症する場合は大半は40歳までに起こす。発症前にオーラの光の様な幻覚を見る事が多い。
頭部に片側に拍動性の激しい痛みを起こす。

症状
 ・片頭痛は頭痛が基本的に左右どちらかの片側に起こります
 ・拍動痛
 ・持続時間 4〜72時間で大半は1日以内でおさまる
 ・吐き気け
 ・頭痛から活動が制限してしまう

病態生理

この頭痛は頭部の血管の収縮と拡張の変化に伴い、この血管ににある痛みを感じる侵害受容器を刺激し、そこから血管に走行する感覚神経が刺激され、この感覚神経の情報が脳に伝わり脳の頭痛を感じる領域まで情報が伝えられ、その領域を刺激されて頭痛を感じます。

片頭痛の前に起こる症状
この頭痛は頭痛が始まる前に特徴的な随伴症状が頭痛の前に起こす場合がある。

片頭痛発症前の予兆の症状
 ・キラキラしたオーラの様な光が見える  
 ・めまい 悪心 吐き気 振せん 下痢 光への恐怖感 音に対する恐怖感 発汗 悪寒

片頭痛の場合は頭痛と共に、上記の中の症状が一つ又は複数起こる可能性が高い。特に頭痛の前に数分から1時間ほでキラキラした光を視覚に見えたら、片頭痛が確定的となる。

 注意・・頭痛と同時に吐き気が出た場合は、ニ次性頭痛を考慮して念のため病院の検査を受ける事。

 片頭痛と緊張型頭痛は何方も血管の異常な運動が関わっていて、緊張型頭痛と片頭痛が混じっている場合もあります。

群発性頭痛

全体の頭痛の中では少なく、20代〜30代に多く85%は男性である。
アルコール摂取とタバコが引き金となる事がある。
左右どちらか片側の、目の周辺や前頭部や側頭部にかけて激しい痛みを起こす。
痛みの期間が長い、数週間から数ヶ月にかけて15分〜180分にかけた痛みを、間隔をおいて連続的に起こす。
心理的興奮を覚える。

症状
頭痛と同時に一つか複数起こる症状
 ・頭痛と共に目の充血や涙目にがある
 ・鼻の閉塞感または鼻漏がある
 ・瞼の浮腫
 ・前頭部や顔面の発汗
 ・瞳孔が狭まる、または瞼が下がる
 ・1日〜2回起こる事が多い

病態生理

上記の、群発性頭痛では頭蓋外血管拡張と脳血流量増加が関連している。片頭痛に類似した病的生理学働いて起こると想定されている。眼科の周辺の血管拡張や眼窩の奥の静脈の拡張が指摘されている。

一次性頭痛に有益なオステオパシーの作用

病態生理とオステオパシー機能障害

オステオパシーが主張する、自己の身体の健全性は3つの連続的に作用する力学的な環境と、循環による液体の流れの環境と、神経の情報の環境が正常にバランスよく働く事に依存している。
オステオパシーはこの力学・循環・神経の正常な生理を乱す持続的因子に、オステオパシー機能障害を問題視します。このオステオパシー機能障害は、構造の緊張と歪みと正常な構造の動きの固さの物理的な異常が起こり、その構造に関連する循環の効率を阻害し、異常な神経の情報の反射を持続的にします。

症状の原因とオステオパシー機能障害

このオステオパシー機能障害が頭部や頭部に関連する構造の生理に影響する部分に起こると、頭痛の症状を引き起こす生理的異常の原因になり得ます。オステオパシーは症状ではなく症状の病的な生理の原因に注目します。

今回取り上げたオステオパシーが対応可能な一次性頭痛の中の代表的な頭痛である、緊張型頭痛・片頭痛・群発性頭痛の機序を観察すると、頭頸部や顔面やその関連構造の緊張と脈管系の緊張や拡張と、神経の異常な反射が関わっています。細分化された症状の根底には類似した構造と生理学が関わっています。
この事は自律神経免疫療法を唱えた新潟大学の医学博士の安保徹先生の、頭痛の生理的な本質を類似した血管や自律神経の異常な活動に注目しました。

頭痛と関連する構造のオステオパシー機能障害は自律神経の異常な働きから血管の収縮や拡張のバランスを乱し、脳の硬膜の動脈の拡張や収縮に影響し不快な症状の原因になり得ます、オステオパシーの手技によるオステオパシー機能障害の施術は、頭痛に関連する血管や血管神経の機能性を高め、動脈血の酸素濃度を正常化し老廃物の廃液を促し、頭蓋内の静脈血や脳脊髄液の循環を促し、頭蓋内圧の正常化に貢献します。

オステオパシー的な全体と特定領域

オステオパシーでは頭痛の症状の原因を探るために、直接的・間接的な原因や要因を探るために全身のオステオパシー総合検査法を行います。そして頭痛と関連性が高い構造に対して注意深くオステオパシー検査を行います。
頭部や頚部の関節や筋.筋膜はもとより背中の頭蓋仙骨系と筋骨格系や、胸部や腹腔の力学的・循環的・神経的に頭痛と関連する内臓などの機能障害に注目し、頭痛の症状に関わる構造のオステオパシー機能障害に注目し、評価し、必要性の高いオステオパシー機能障害を軸にオステオパシー手技の施術を行います。

オステオパシーの頭痛に関する、生理学的研究や研究論文は数多くすでに出ていますが、この専門的な論文はおそらく日本の一般の方は触れる機会がほぼ無いでしょう。

薬の弊害とオステオパシー

頭痛薬は時に頭痛の原因になり得ます、薬の乱用が返って頭痛を起こしやすなるからです、この頭痛を薬物乱用性頭痛とされ、器質的病理由来の頭痛ではありませんがこの頭痛はニ次性頭痛に属します。
例えば片頭痛の血管拡張を抑えるために、血管収縮剤の薬を用いると、場合によると緊張型頭痛の様に血液の流れが悪くなり、酸素不足と代謝産物が増えて頭痛を誘発します。そして過剰な収縮の反動でまた大きな血管拡張を起こすとまた片頭痛の様な痛みを繰り返してしまいます。

頭痛薬の乱用や、依存は時に慢性的な頭痛につながります。辛すぎる時にピーポイントで簡潔的に適量で使う以外は逆に頭痛を繰り返す可能性があります。

オステオパシーでは殆どの場合この様な過剰な反応は起こらず依存的な反応はありません、効率的に楽になるのが大半で自然な自己回復を促します。ですが、ごく稀に血流量の増加や緊張した血管の治る反応の過程で、軽度の頭痛を起こす場合があります。

当院のオステオパシー&自然療法

当院のオステオパシーを行う施術者のオステオパス(オステオパシー専門家)は、スティル・アカデミィ・ジャパンを卒業しています。
この学校はオステオパシー先進国の、フランスのアンドリュー・テーラー・スティル・アカデミィ(ATSA)の提携校で、このSAJはこのフランス国認定の学校に提示された教育と試験を受けてクリアーした者が、ATSAからの最終試験を経て資格を出す事になります。私は幸運ながらその学校の一期生の卒業者です。
安全性と有効性のクゥオリティーを考慮すると、国際的なオステオパシーの教育をへたオステオパス(オステオパシー専門家)から、オステオパシーを受ける事をお勧めします。

更に当院では世界のオステオパシー学校の、卒後教育の教育(ポスト・グラディエート)の、最先端の教育をかず多く学びました。そのため世界的なオステオパシーの基準の施術をベースに、より良い施術を提供する事を目指しています。

当院の自然生活法と西洋式自然療法

自然治癒の基礎は生活にあります。私達がオステオパシー機能障害を手技で調整してもこの機能障害を持続すると原因の要因が日常生活にある場合は問題をぶり返します。その様な可能性がある場合は日常の注意点を指導します。
また一次性頭痛の肝要なセルフケアの情報を時間の許す限り、情報をお伝えします。西洋式自然療法の水治療法やメディカル・ハーブは頭痛の緩和や改善に貢献する安全な物があります。

参考文献
オステオパシー総覧(下巻)
出版社 エンタープライズ    アメリカン・オステオパシー協会

「薬を止めると」病気は治る
出版社 マキノ出版社    著者 安保徹

お問い合わせ

  • 電話番号: 03-3942-4678
  • ネットご予約
  • お問い合わせ