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腰痛とストレスとオステオパシー

腰痛は様々な原因があります。不良姿勢や不適切な動きや外傷の物理的原因や、暴飲暴食や家畜肉の過剰摂取や添加物やホルモン剤から生じる飲食からの原因や、精神的原因も腰痛の原因になります。
今回はこの中の精神的ストレスから生じた腰痛の事を軸に書いてみます。

脳科学では、私達はホモサピエンスの心の中心は2つ脳の場所から起こっているとしています。感情を司る辺縁系と知性やコミュニュケーションや創造に関わる大脳皮質の前側にある前頭前野です。

ストレスの感じ方

私達は生活の中で、感覚器官を返してストレスの情報を受けとります。例えば社会的ストレスの多くは言葉や仕草を聴覚や視覚の情報を脳の表層の皮質で読み取り、コミュニケーションや知性を司る脳の前側の前頭葉や感情を司る辺縁系に情報を送り、思考の働きが起こり知性と感情のはざまの軋轢や不一致が生じると心理的ストレスとなります。

ストレスと身体と腰痛

この心理的ストレスは、身体の肉体と心に2つに悪影響を及ぼします。前頭前野や辺縁系がストレスを感じると、視床下部を興奮させ自律神経の交感神経を興奮させ、また視床下部の室傍核を興奮させ副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンを放出します。このホルモンは視床下部の下垂体に分泌され、その作用で下垂体は副腎皮質刺激ホルモンを放出し脳の毛細血管から静脈をへて副腎皮質に到達し、この反応から副腎はアドレナリンのホルモンを放出させます。
この交感神経の興奮と、副腎から分泌されたアドレナリンは身体の血管や免疫に防衛反応を引き起こし、心身全体を臨戦状態に引き寄せます、消化管の機能を低下させ筋骨格系の血流量を上げ、筋肉のγ運動ニューロンを興奮させ緊張度を上げます。(交感神経も興奮するとアドレナリンを放出します。)
この自己防衛反応が一時的な物なら身体には適応可能な範囲がありますが、この緊張状態が長く続くと持続的なアドレナリンと交感神経の興奮状態から、筋組織の持続的興奮に伴う血流循環を低下させ、アドレナリンに反応する免疫細胞の顆粒球が体内で増え、顆粒球は時間の経過とともにアポドーシスを起こし、顆粒球はアポドーシスの際に大量の活性酸素を放出する事で、組織に活性酸素被曝のダメージを与え得ます。

この様な状態はオステオパシーが問題視するオステオパシー機能障害が、腰椎や腰の筋肉などにすでに存在していると、精神的ストレスからオステオパシー機能障害のレベルをより刺激しより機能障害を助長します。
腰以外の骨盤のオステオパシー機能障害でも腰痛を起こ安くなります。また腰に関係する内臓に内臓機能障害がある場合も精神的ストレスからより状態を悪くし腰痛を起こし得ます。

ストレスと腰痛のもう一つの場所は脳

腰痛みを経験し、その腰痛の記憶に精神的不快さや不安や怒りなどのネガティブな感情が結びつくと、感情と腰痛みの記憶を脳に焼き付けます。腰痛が長期に渡り続き腰痛の感覚が精神的ストレスとなった場合や、腰を捻ったりして、何らかの物理的出来事で腰痛を経験した時期に精神的ストレスに晒されていた場合も、精神的なストレスの記憶と物理的な腰痛の記憶が結びつきます。

腰痛を手放せない脳の働き

まず、腰痛の感覚が腰や腰と関連する構造から脳に情報を伝え、この情報が脳の前頭葉の体性感覚野で腰痛の自覚を感じ、その情報は先ほどと同じく交感神経の興奮や副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの興奮を引き起こした視床下部に情報が伝わります。
視床下部の室傍核に行く情報意外にも、縫線核と脳幹に伝わり心の共感や調和をもたらすセロトニン神経の機能低下を引き起こす事で、ウツやパニック障害などの精神的病気を引き寄せます。
このセロトニン神経の機能低下は、感情を司る辺縁系や知性のバランスを乱し感情のコントロールを困難にします。こうなると腰痛記憶とより結びつき、腰痛を起こりやすくします。

この様に肉体構造の機能の情報と、精神的ストレスの情報は結び付きやすいのです。
オステオパシーはこの肉体と感情のホリスティカルな連鎖をソマトエモーショナル「体性感情」として、世界の手技療法の中で唯一提示し、手技療法としての対応法を有しています。

注意・・重度の鬱は適応範囲外です。統合失調症など重度な精神疾患は心理療法のカウンセリングや精神科医の処方が必要になるでしょう。


当院のオステオパシー&自然療法

オステオパシー機能障害を腰椎や腰の筋や、腰と関連性の高い内臓にオステオパシー機能障害がある場合、心理的問題が関係した腰痛の改善にもオステオパシーは有益に働くでしょう。何故ならこの筋骨格系や内臓系のオステオパシー機能障害が、脳の不快な情報と結びつく可能性が高いからです。この場合オステオパシー手技によるオステオパシー機能障害の解放が、精神的ストレスの緩衝作用に貢献します。
また頭蓋仙骨系や、私が卒後教育で学んだ脳マニピュレーションは、脳の機能性を高め辺縁系の感情の興奮やセロトニン神経の心のバランス機能の活性化に有益で、感情処理の生理的効率性の向上を目指します。
この筋骨格系・内臓系・頭蓋仙骨系(脳)の総合的オステオパシーは、精神的ストレスと痛み記憶の交わった問題に有益に機能します。脳マニピュレーションを、オステオパシーの学校を卒業後に学べいるオステパスは、日本では10数名ほどしか居ません。
また自然療法の食事や運動法や日常生活法から、精神的ストレスや痛みからの解放を指導します。

 
参考文献
エビデンスに基づいた徒手療法 ガイヤブックス       
マイケルAセフィンジャーDO その他1名

脳からストレスを消す方法 サンマーク出版       
有田秀穂MD

ジャン・ピエール・バラルDOの脳への手技アプローチ JOMA主催 
個人のノートから

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